出版社: Editions du Centre Pompidou 1989年刊
271頁 , 図版多数 , 内カラー多数 , 29×36.4cm
ハードカバー , フランス語
1989年にポンピドゥー・センターで『Magiciens de la Terre(大地の魔術師たち)』と題して行われた展覧会に合わせ刊行された一冊。
1984年から翌年にかけてニューヨーク近代美術館で『Primitivism in 20th Century Art: Affinity of the Tribal and the Modern(20世紀美術におけるプリミティヴィズム:「部族的」なるものと「モダン」なるものとの親縁性)』と題して行なわれた展覧会と双璧をなすプリミティヴィズムを語る上で外すことの出来ない展覧会での一冊で、先の展覧会で色濃く残る植民地主義的差別意識を払拭すべく、今度は西欧と非西欧問わず同列で選ばれた100人の同時代アーティストと部族的なるものとの造形美的関係性について考察されています。
結果、こちらの方がより「西欧至上主義」的なるもので世界を塗り固めようとしているような、そんな「GAFA」の世界戦略をビジュアル的に体現したような、時代の産物として埋もれさせるには惜しい一冊です。