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著者: |
宮本隆司 (写真), 鈴木明/telescope (文) |
出版社: |
建築・都市ワークショップ 1995年刊 First published |
96頁 , 図版92 , オールモノクロ , 18.3×25.6cm |
ハードカバー , 日本/英語 |
コンディション: |
F/F |
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※ジャケットの背文字の位置が左に2mm程ずれてかけられています(製本時によるもの)。本体の上部に少しのぶつけ跡あり。それ以外のコンディションは:VF/VF。
版元アーカイブの保存品であった物です。 |
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1995年、阪神・淡路大震災の爪あと生々しい建造物ばかりを92点、なんとも涼しげな眼差しで撮り収めた一冊。
多くの報道写真がそうであるような三文芝居じみたヒューマンなドラマ仕立ての構図のはかなさの彼岸で、自然主義絵画を思わせるその涼しげな眼差しでもって、人知の外の荒ぶる力をロゴスの世界へと手招く技術の先の写真の<技>をもってして、まさにその王道のような表現を淡々としてみせるその凄さ。
もし、その場を天使が見詰めていたら、あるいは精神分析的超自我の視点で捉えたのなら、きっとこんな光景が眼前に広がっていたのではなかろうかと思う、小ぶりなサイズに淡白な装丁ともにおすすめの一冊です。
※ちなみに、オトグスでも取り扱っておりますマーティン・パーの『The Photobook: A History VOLUME 2』に紹介されています。詳しくは写真をご参照ください。
※掲載画像はすべて以前に販売したものです。
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