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著者: |
Erik Kessels, Joep Eijkens (編集) |
出版社: |
Kesselskramer 2008年刊 |
128頁 , ほぼ全頁図版 , 内カラー多数 , 15.5×20cm |
ソフトカバー , 英語 |
コンディション: |
VG |
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表裏表紙全体に少しのスレと、上下部に少しのぶつけ跡あり。それ以外のコンディションは:F |
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ケッセルスクライマー刊行『in almost every picture』シリーズの第7弾。
毎回お茶目な視点で様々な世界を切り取ってくれていますが、これはシブすぎます。
ある一人のオランダ人女性の16歳から88歳という長きにわたるポートレイトが収められているのですが、その視点が秀逸なのです。
よくある姿見に写し出したセルフ・ポートレイトといったような陳腐なものではく、まさに一瞬の、緊張感に満ち満ちた<瞬間の光景のポートレイト>として切り取られているのです。それも毎年毎年72年間という長きにわたってです。まるで大河ドラマを見る思いの、これほどまでに緊張と緩和に満ち満ちた壮大なドラマに立ち会ったことがあるでしょうか。そして出てきた当の写真そのものは脱力系という、まさに「奇跡のトライアングル」です。
そんな天使が舞い降りた場所が、オランダは移動遊園地の、さしずめ日本ならば縁日などの射的場だというんだからどうしましょう。的に当たると同時にシャッターが切られ、景品として貰えるその写真を毎年毎年72年間も集め続けたこの女性 Ria van Dijk さんとErik Kessels、Joep Eijkens の両名に「あっぱれ!」のオトグスおすすめの一冊です。 |
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